【数学I】2次関数とそのグラフ【2次関数(第2回)】

数学Ⅰ

ここでは,2次関数のグラフについて学習します.2次関数のグラフは,中学校で学習した\( \ y=ax ^{2} \ \)を平行移動したものになっています.

2次関数

関数\( y=3x^2,\ y=2x^2,\ y=-2x^2+3x-2\)のように\( y=\)(2次式)のように表すことができるとき,\( y\)は\( x\)の2次関数であるといいます。一般には次のようになります.


2次関数

\(a,\ b,\ c\)を定数として,\begin{align*} y & =ax^2+b x+c \end{align*}の形で表されるとき,\(y\ \)は\(\ x\ \)の2次関数であるという.ただし,\(a\ne 0 \)とする.

\(a=0\ \) としてしまうと,\( y=\ \)(2次式)にならないので,2次関数の定義にこの条件が入っています.    

\( y=ax^2\)のグラフ

中学校では,2次関数\( y=ax^2\)について学習しました.それを復習しましょう.

2次関数のグラフは,原点を通り,\(y\)軸に対して対称な以下のようなグラフになります.

このグラフが表す曲線を放物線といいます.(物を投げたときにできる曲線です.)

放物線の対称軸を軸,軸と放物線の交点を頂点といいます.

また,2次関数\(\ y=ax ^{2} \ \)について,次のことが成立する.

  1. \(a>0 \ \)のとき,\( x\ \)の値が増加すると
    \( x ≦ 0\ \)の範囲で\(\ y \ \)の値は減少し,\( x ≧ 0\)の範囲で\( \ y \ \)の値は増加する.
  2. \(a<0 \ \)のとき,\( x\ \)の値が増加すると
    \( x ≦ 0\ \)の範囲で\(\ y \ \)の値は増加し,\( x ≧ 0\)の範囲で\( \ y \ \)の値は減少する.

また,2次関数の\( \ y=ax ^{2} \ \)のグラフは,\(y\)軸を軸とし,原点を頂点とする放物線で,その曲線の形状から

\( a>0\ \)のとき 下にとつ ,\(a<0 \ \)のとき 上にとつ

であるという.


問:

次の2次関数のグラフをかけ.また,その放物線は上に凸,下に凸のどちらであるか.

点の移動


平行移動

平面上で,図形上の各点を一定の向きに,一定の距離だけ動かすことを平行移動という.


例:

点の移動について,一般に,次のことがいえる.

点\( \ (a,\ b) \ \)を\(\ x\ \)軸方向に\( \ p \ \),\(y\ \)軸方向に\(\ q \ \)だけ移動した点の座標は

\[ (a + p,\ b + q) \]

である.


問:

次の点を,\( x\ \)軸方向に\( -2\),\(y \ \)軸方向に\( 3\)だけ移動した点の座標を求めよ.

\( y=a^2+b x+c\)のグラフ

\( y=ax^2+q\)のグラフ

ここでは、\( y=ax^2\)のグラフと\( y=ax^2+q\)のグラフの比較してしましょう.


\( y=ax^2+q\)のグラフ

\( y=ax^2+q\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\(\ y\ \)軸方向に\( \ q\ \)だけ平行移動した放物線で,その軸は\(\ y\ \)軸,頂点は点\( \ (0,\ q)\ \)である.


問:

次の2次関数のグラフをかけ.また,その軸と頂点を求めよ.

\( y=a(x-p)^2\)のグラフ


\( y=a(x-p)^2\)のグラフ

\( y=a(x-p)^2\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\( x\)軸方向に\( p\)だけ平行移動した放物線で,その軸は直線\( x=p\),頂点は点\( (p,\ 0)\)である.  


問:

次の2次関数のグラフをかけ.また,その軸と頂点を求めよ.

\( y=a(x-p)^2+q\)のグラフ


\( y=a(x-p)^2+q\)のグラフ

\( y=a(x-p)^2+q\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\( x\)軸方向に\( p\),\( y\)軸方向に\( q\)だけ平行移動した放物線で,その軸は直線\( x=p\),頂点は点\( (p,\ q)\)である.


問:

次の2次関数のグラフをかけ.また,その軸と頂点を求めよ.

平方完成

2次式\(\ a x^{2} + bx + c \)は,下のように\(\ a (x-p) ^{2} + q\ \)の形に変形できます.


例:


平方完成

上のように2次式\(\ a x^{2} + bx + c \ \)は,下のように\(\ a (x-p) ^{2} + q\ \)の形に変形することを平方完成するという.


問:

次の2次式を平方完成せよ.

\( y=a^2+b x+c\)のグラフ

2次式の平方完成を利用して,2次関数\(\ y= a x ^{2} + b x + c \ \)のグラフを書くことができます.

2次式\(\ a x^{2} + bx + c\ \)は下のように平方完成することができる.


\( y=a^2+b x+c\)のグラフ

\( y=a^2+b x+c\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\( x\)軸方向に\(\displaystyle -\frac{b}{2a} \),\( y\)軸方向に\(\displaystyle -\frac{b^2-4ac}{4a} \)だけ平行移動した放物線で,その軸は直線\(\displaystyle x= -\frac{b}{2a} \),頂点は点\(  \displaystyle  (-\frac{b}{2a}, -\frac{b^2-4ac}{4a})\)である. 

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