ここでは,2次関数のグラフについて学習します.2次関数のグラフは,中学校で学習した\( \ y=ax ^{2} \ \)を平行移動したものになっています.
2次関数
関数\( y=3x^2,\ y=2x^2,\ y=-2x^2+3x-2\)のように\( y=\)(2次式)のように表すことができるとき,\( y\)は\( x\)の2次関数であるといいます。一般には次のようになります.
2次関数:
\(a,\ b,\ c\)を定数として,\begin{align*} y & =ax^2+b x+c \end{align*}の形で表されるとき,\(y\ \)は\(\ x\ \)の2次関数であるという.ただし,\(a\ne 0 \)とする.
\(a=0\ \) としてしまうと,\( y=\ \)(2次式)にならないので,2次関数の定義にこの条件が入っています.
\( y=ax^2\)のグラフ
中学校では,2次関数\( y=ax^2\)について学習しました.それを復習しましょう.
2次関数のグラフは,原点を通り,\(y\)軸に対して対称な以下のようなグラフになります.
このグラフが表す曲線を放物線といいます.(物を投げたときにできる曲線です.)
放物線の対称軸を軸,軸と放物線の交点を頂点といいます.
また,2次関数\(\ y=ax ^{2} \ \)について,次のことが成立する.
- \(a>0 \ \)のとき,\( x\ \)の値が増加すると
\( x ≦ 0\ \)の範囲で\(\ y \ \)の値は減少し,\( x ≧ 0\)の範囲で\( \ y \ \)の値は増加する. - \(a<0 \ \)のとき,\( x\ \)の値が増加すると
\( x ≦ 0\ \)の範囲で\(\ y \ \)の値は増加し,\( x ≧ 0\)の範囲で\( \ y \ \)の値は減少する.
また,2次関数の\( \ y=ax ^{2} \ \)のグラフは,\(y\)軸を軸とし,原点を頂点とする放物線で,その曲線の形状から
\( a>0\ \)のとき 下に凸 ,\(a<0 \ \)のとき 上に凸
であるという.
問:
次の2次関数のグラフをかけ.また,その放物線は上に凸,下に凸のどちらであるか.
点の移動
平行移動:
平面上で,図形上の各点を一定の向きに,一定の距離だけ動かすことを平行移動という.
例:
点の移動について,一般に,次のことがいえる.
点\( \ (a,\ b) \ \)を\(\ x\ \)軸方向に\( \ p \ \),\(y\ \)軸方向に\(\ q \ \)だけ移動した点の座標は
\[ (a + p,\ b + q) \]
である.
問:
次の点を,\( x\ \)軸方向に\( -2\),\(y \ \)軸方向に\( 3\)だけ移動した点の座標を求めよ.
\( y=a^2+b x+c\)のグラフ
\( y=ax^2+q\)のグラフ
ここでは、\( y=ax^2\)のグラフと\( y=ax^2+q\)のグラフの比較してしましょう.
\( y=ax^2+q\)のグラフ:
\( y=ax^2+q\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\(\ y\ \)軸方向に\( \ q\ \)だけ平行移動した放物線で,その軸は\(\ y\ \)軸,頂点は点\( \ (0,\ q)\ \)である.
問:
次の2次関数のグラフをかけ.また,その軸と頂点を求めよ.
\( y=a(x-p)^2\)のグラフ
\( y=a(x-p)^2\)のグラフ:
\( y=a(x-p)^2\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\( x\)軸方向に\( p\)だけ平行移動した放物線で,その軸は直線\( x=p\),頂点は点\( (p,\ 0)\)である.
問:
次の2次関数のグラフをかけ.また,その軸と頂点を求めよ.
\( y=a(x-p)^2+q\)のグラフ
\( y=a(x-p)^2+q\)のグラフ:
\( y=a(x-p)^2+q\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\( x\)軸方向に\( p\),\( y\)軸方向に\( q\)だけ平行移動した放物線で,その軸は直線\( x=p\),頂点は点\( (p,\ q)\)である.
問:
次の2次関数のグラフをかけ.また,その軸と頂点を求めよ.
平方完成
2次式\(\ a x^{2} + bx + c \)は,下のように\(\ a (x-p) ^{2} + q\ \)の形に変形できます.
例:
平方完成:
上のように2次式\(\ a x^{2} + bx + c \ \)は,下のように\(\ a (x-p) ^{2} + q\ \)の形に変形することを平方完成するという.
問:
次の2次式を平方完成せよ.
\( y=a^2+b x+c\)のグラフ
2次式の平方完成を利用して,2次関数\(\ y= a x ^{2} + b x + c \ \)のグラフを書くことができます.
2次式\(\ a x^{2} + bx + c\ \)は下のように平方完成することができる.
\( y=a^2+b x+c\)のグラフ:
\( y=a^2+b x+c\)のグラフは,\( y=ax^2\)のグラフを\( x\)軸方向に\(\displaystyle -\frac{b}{2a} \),\( y\)軸方向に\(\displaystyle -\frac{b^2-4ac}{4a} \)だけ平行移動した放物線で,その軸は直線\(\displaystyle x= -\frac{b}{2a} \),頂点は点\( \displaystyle (-\frac{b}{2a}, -\frac{b^2-4ac}{4a})\)である.


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